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clodronate liposome

クロドロン酸を内包するリポソーム.貪食によって内包されているクロドロン酸が殺細胞効果を示す.マクロファージ系の細胞の除去に多用される.クロドロン酸が含まれる第1世代ビスホスホネートはATPアナログとして代謝を阻害し,破骨細胞死を誘導する.しかし,クロドロン酸が集積する骨以外では作用が弱いことから,リポソームに封入することにより,マクロファージへの貪食ならびに作用を増強したもの.マクロファージによってその効果に差異があることには留意すべきである.また単球や樹状細胞,好中球にも作用する.(実験医学増刊4120より)

神経が司る代謝・炎症制御と生体恒常性

臓器ネットワークを理解し、疾患予防・治療へ繋ぐ

箕越靖彦,近藤邦生,中島健一朗/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです